・ゆいレールと沖縄の鉄道について                  

 ゆいレールとは、今年の8月10日に開業したばかりの沖縄都市モノレールのことで、那覇空港から首里までの12.9キロを27分で結ぶ路線です。車両は大阪モノレールと同じようなタイプで特に変わったところはありませんが、開業したばかりだけにピカピカで、静かな車内です。スピードの方は60キロとゆっくりとした速度ですが、従来のバスでの同区間の所要時間は69分かかっていたので、42分も大幅に時間短縮がされたことになります。このモノレールの開業によって、日本で唯一鉄道の走っていない都道府県だった沖縄県にも鉄道が開通したわけですが、実は戦前までは沖縄にも鉄道がありました。その鉄道は沖縄県営鉄道で、大正13年頃に開通し、首里から与那原へ向かう路線、糸満へ向かう路線、嘉手納へ向かう路線と三つの路線があり、蒸気機関車が客車を引いて走っていました。ほかにも那覇市内を路面電車が走っていました。しかし、戦時中の激しい沖縄戦で沖縄の鉄道はめちゃくちゃに破壊し尽くされてしまい、その後もアメリカ軍の占領や復興政策のなかで自動車が優先され、道路を中心に整備されてしまったので、沖縄の鉄道は戦後も復活することなく消えてしまったのです。このような経緯があり、沖縄県は戦後鉄道のない県となってしまったのですが、車社会の到来や大気汚染などの環境問題の見直しによってモノレールの建設が計画され、戦後50余年が経過した今年、やっと沖縄に鉄道が復活したのです。こうして沖縄の人たちの長年の苦労があってできたこのゆいレール、運賃は全線で290円と距離の割には少し割高ですが、車内から見える景色はとてもよいので沖縄に旅行に行ったときには沖縄観光ついでに一度乗ってみてはいかがですか?