・鹿児島〜沖縄間フェリー殺人事件
我々は鹿児島にいた。沖縄行きのフェリーに乗るためだ。しかしフェリー乗り場に降り立った五人の戦士たちだったがその一人に衝撃が走った!「学割が無い」その人間は他の人より2000円高くお金を払ってしまった。しかし悲しみに打ちひしがれる間も無くフェリーに乗り込むしかなかった。巨大なフェリーに次々と乗せられる老若男女。添乗員に我々五人は雑魚寝を強いられる二等室へと案内された。その大きな部屋にはK医科大学テニス同好会の連中が大きな顔をして部屋をほとんど占拠していた。居心地の悪くなった我々が甲板に出てみると巨大な桜島がもくもくと煙を吐き出していた。フェリーが動き出した。
さて今回我々の乗ったフェリーはマリックスライン社の「QUEEN CORAL」なのですが、鹿児島〜沖縄(那覇)間を大島運輸さんと交互に毎日運行しております。時間はなんと18時から翌日の18時半(予定)の二十四時間超の長旅です。鹿児島から沖縄なんて近いだろうと思っていただけにこんなにかかるなんて驚きでしたが那覇港に着くまでに奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島、沖縄(本部)に寄港するので時間がかかるようです。風呂・トイレも当然付いていますし売店、食堂、ゲームセンターまで付いていますよ。噂ではここのカレーが美味しいらしいです。
日が沈むにつれて次々と騒ぎ出す部屋の住人たち。某K医科大学の面々は「ミャンマーミャンマー」などと呪詛のごとく叫んでいた、その叫びに我が仲間のM・O氏は体を徐々に蝕まれていった。友の屍を踏み越え、眠い眼をこすりつつ肌寒き甲板にでた、そのとき我々の眼に映ったのは空一面の星・星・星・スター(錦野)。星に包まれるとはこのことでした。オリオン座・カシオペア座・北斗七星・・・・・まさに星の洪水。180度全てに星があるなんて経験は初体験でした。感動に打ちひしがれながら我々は寝床へと戻り、一つの夜が過ぎた。 次の日の朝(正確には昼であったが)目覚めたのだが、長旅に疲れた体にフェリーの揺れはまさにハンモックの上の猿が如し。眠気に襲われた我ら一行はフェリー二日目を寝正月の若奥様の気分で過ごしたのだった。